まず、問診票を記入していただきます。いつごろからどのような症状がおありになるのか、ケガであればいつ受傷されたのか、交通事故か労働中のケガであるのか、などをお書きいただきます。
精密検査や手術が必要な場合は、専門性の高い病院を紹介させて頂きます。
当院では、外傷やスポーツ障害、リウマチ疾患、骨粗しょう症、関節、脊椎疾患などの患者様が多いです。近隣にはご高齢の方も多く、おかげさまであらゆる年代の方にご来院頂いています。理学療法士、セラピスト、看護師などのスタッフとは定期的にカンファレンスを行い、意思疎通を図り、それぞれの患者様に合わせて計画を立てて、定期的に評価をしながら、治療を行なっていきます。
はい。運動器とは、身体運動に関わる骨、筋肉、関節、神経の総称です。超音波を使う事で、骨、筋肉、腱、神経を止まっている状態でも動いている状態でも、短時間で確認できます。さらに治療においては、ピンポイントで入れたい場所に薬剤を注入できます。超音波はもともと内科で内臓を診るために使用されてきましたが、近年、関節、筋肉や神経を観察するのにも適しているとわかり、整形外科の分野でも使用されてきています。
関節リウマチはできるだけ早期に治療を開始する事で関節変形も進みにくいとされています。投薬をしながら普段通りの生活を送れる非常に良い薬も出てきていますし、なかには薬を減らしていっても状態が落ち着いている患者様もいらっしゃいます。関節リウマチは、40歳代での発症が多いと言われてきましたが、最近では高齢で発症する患者様もいらっしゃいます。当院ではあらゆる症例に対応できるよう、必要に応じて他科の医師と意見交換や、連携をいたします。関節リウマチの治療は、長期にわたる場合が多く、その合併症や薬剤選択などについて、患者様やそのご家族への説明には時間をかけるように心がけています。
ご高齢の患者様は、骨粗鬆症になられていることも多く、徐々に身長が低くなってきたり、背骨が曲がってきたりします。また年齢とともに筋力やバランス能力が低下すると(運動器不安定症)、転倒、骨折リスクが高まり、脊椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折など重篤な外傷が発生するリスクが健康な骨の人よりも高くなります。当院では、定期的に骨密度測定(DXA)、脊椎単純X線写真、骨代謝マーカーなどの測定をして、骨粗鬆症の程度を判断し、患者様と相談しながら治療を進めていきます。治療法は大きく分けて、食事療法、運動療法、適度な日光浴、薬物療法です。骨粗鬆症治療薬の種類によっては、歯科治療を優先したほうが良い場合があり、歯科と連携することも多いです。