いわゆる「野球肘」の早期発見を目指す活動をしています。少年期の野球肘には、大きく分けて二つあり、野球の投球動作の乱れとオーバーユースなどの外的要因により発生する上腕骨内側上顆下端障害と、外的要因に加えて内的要因から発生する上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(小頭OCD)です。
小頭OCDは、初期には症状がほとんどなく、症状が出てから受診すると、すでに進行しており、手術が必要になることも少なくありません。そこで現場に行き、超音波を使った検診をすることで、初期の小頭OCDを発見することができます。初期の小頭OCDで発見できれば、時間はかかりますが、90%以上の確率で手術をせずに完治できます。 少年野球肘検診は、2012年から岐阜県内各所で、私と当院の理学療法士を含めた有志(医師、理学療法士、検査技師)20~30名のボランティアで行っています。また当院が中心となり硬式テニスのジュニア選手に対しても、超音波を使った肩肘検診を行っています。今後もこの活動を続けていくつもりです。
自分自身で判断するのは、難しいと思います。そこで初期の段階で発見するために現場に行って超音波を使った検診活動を始めました。私を含めて7〜8人で立ち上げ、現在では、理学療法士、医師、検査技師合わせて20~30名、有志のボランティアで行っています。岐阜県内各地で行っており、今後も活動を続けていくつもりです。